ほぼ廃駅を訪ねたら駅長さんが出てきちゃった ― 静内駅

北海道関係(その他)
JR静内駅
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どうも、くまうしです。

今回の記事は旅の想い出、JRの駅編です。

私はドライブが好きなのですが、時々「駅舎」を写真に収めています。

北海道の駅はさびれた駅も多く、そのワビサビがまた良かったりします。

鉄道ファンでこの気持ちわかる人いるかな?

2021年4月1日 廃駅に

さて、北海道は2021年、2022年のダイヤ改正で25にのぼる駅が廃止されました。

廃止の当日ともなると、多くの鉄道ファンが各駅めがけて押し寄せる光景が見られます。

今回はその一つ、「静内駅」を取り上げたいと思います。

来訪時は廃駅前でしたが、既に「ほぼ廃駅」になっていた駅です。

現在は旧静内駅

静内駅が廃駅となったのは昨年(2021年)4月1日のことです。

早いもので、廃駅から1年経ちましたかぁ。

静内駅は、北海道の工業都市である苫小牧(とまこまい)から、南東の海岸線に沿って様似(さまに)までの146.5kmにわたる日高本線の主要な駅の一つでした。

静内駅と新ひだか町観光情報センター「ぽっぽ」

静内のこの時期の風物詩といえば、二十軒道路の桜が有名ですね。

桜祭りの時期は国道に大行列ができる

(廃駅決定前だけど)もう、列車が走ることは無いんだろうなぁ…

私が訪れたのは廃駅になる前、一昨年(2020年)の秋でした。

当時の日高本線といえば、2015年の高波によって大きな被害が出たところです。

海岸線の土砂が流出し、線路が宙に浮いているようなところもありました。

とても列車が走れる状態ではなく、その後部分的に運行再開はしましたが、結局2021年のダイヤ改正で廃駅となってしまいました。

線路にも草が自由に生えていました

もう5年以上も列車が走っていなかったんですね。

線路の周辺にも雑草が目立っており、時の流れを感じさせます。

「もう、この線路に列車が走ることは無いんだろうなぁ」

切ないですね。

え!?駅長さん!?

そんな感じでホームで写真を撮っていると、一人の男性から声を掛けられました。

「静内へいらっしゃいませ!写真?どうぞどうぞ!列車は走ってないけどね!(笑)」

その方はなんと駅長さんでした。

駅の様子とは逆に、とてもにこやかで優しい感じの駅長さん。

柱に駅名標が無い

静内駅構内の柱には、まだ廃駅前にもかかわらず、既に駅名標が外されていました。

「駅名標は盗っていく人がいるから外してるんだよ」

駅長さんもちょっと悲しそうな感じ。そりゃそうですよね。

実際、ホーローの駅名標はネットオークションでも見かけたりしますし、欲しがるマニアがいるんでしょう。

いつもはなんとなく写真に収めていましたが、残念。

白看板はまだきれい!

「静内は桜もありますから、また来てくださいね!」

そういって業務に戻っていく駅長さん。

次訪れたときにはココにはいないかもしれない。

なんだか貴重な体験をさせてもらった気がしました。

駅長さん!ありがとうございました!

そして、お疲れさまでした!

廃線後はまだ行けてない

いかがでしたでしょうか?廃駅前の静内駅。

廃線から1年。コロナの影響とドライブのスケジュールの都合で、まだ再訪できていません。

はたして、今あの駅はどうなっているのか?

もう列車は走っていませんが、自分の撮った写真を見ていて駅長さんを思い出すと、「あぁ、また行きたいな」って思います。

そんな思い出のある「静内駅」でした。

駅前広場にはなんとも立派なお馬さんが!

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